お知らせ
Spectrum
2022.10.14
BBバックボーン、商用ネットワーク環境で400ZRを活用したIPoDWDM構成による伝送実験に成功
2022年10月14日
ビー・ビー・バックボーン株式会社
ビー・ビー・バックボーン株式会社(以下「BBバックボーン」、代表取締役社長 兼 CEO:戸坂 豪臣、本社:東京都港区)は、都内のデータセンターや東京府中データセンター(IDCフロンティア)をつなぐ商用ネットワーク環境において、400ZRトランシーバー(アリスタネットワークス製品)を活用したIPoDWDM構成による伝送実験を実施して成功しました。また、キャリアとメーカー、ユーザーのそれぞれの立場における実用性を確認することができました。今後、お客さまの利用形態に合わせたサービスの提供に向けて研究を推進していきます。
■背景
昨今の光トランシーバーの性能向上に伴って、これまでのトランスポンダ―を活用した伝送ではなく、スイッチやルーターから長距離で大容量の光通信を直接行うIPoDWDM構成による伝送が広がり始めています(図1)。BBバックボーンの波長貸しサービス「B³ Spectrum」は、Alien Wavelength(他社信号)の接続構成を実現しています。このたび、ARISTA 400ZRの提供に伴い、IPoDWDM構成での実用性の確認を行いました。
(図1) トランスポンダーを用いた構成とIPoDWDM構成
■検証構成
この検証では、ARISTA 400ZR(図2)およびArista 7280R3シリーズのルーター(図3)を活用しました。経路は商用ネットワーク環境に、2拠点を経由して、都内のデータセンターおよびIDCフロンティアの東京府中データセンターをつなぐ、伝送距離が80km〜90kmになるものを構築しました。光信号波形やクロストークによる影響を確認して、伝送品質に問題がなく、400Gbpsの伝送を行うことができました。
(図2) OSFP-400G-ZR(Arista 400ZR DCIソリューションデータシート,トランシーバーの互換性・総合運用ガイド)
(図3)Arista 7280R3シリーズ
■400ZR導入のメリット
トランシーバーの速度や距離制限によって、ルーターのみで長距離の伝送を直接行うことができないため、トランスポンダーを介して実現していた構成が、400ZRトランシーバーを活用することで、トランスポンダーを介さずに伝送を行えるようになります(図4)。高価なトランスポンダーが不要になることで、機器のコストが下がり、使い慣れたルーターの操作のみで導入・保守が可能になるため、運用性の向上にもつながります。
(図4) 400ZRによる機能集約の例
■今後について
BBバックボーンは、専用線より安価な「B³ Spectrum」の強みを生かして、より多くのお客さまが効率よく、かつコストを抑えながらネットワークの構築ができるように、ユーザーファーストの開発・検証・提供を引き続き推進していきます。
■BBバックボーンについて
社名 :ビー・ビー・バックボーン株式会社(英文社名:BB Backbone Corp.)
本社所在地 :東京都港区海岸一丁目7番1号
代表者 :代表取締役社長 戸坂 豪臣
資本金 :12億6,000万円(ソフトバンク株式会社100%出資)
URL :https://www.bbbackbone.co.jp/
■ARISTAについて
社名 :Arista Networks
本社所在地 :Santa Clara, California
URL :https://www.arista.com/
事業概要 :アリスタネットワークスは、大規模なデータセンター、キャンパス環境、ルーティング環境向けのデータ・ドリブン型ネットワーキングをクライアントからクラウドまで展開するソリューションの業界リーダーです。アリスタの受賞歴のあるプラットフォームは、先進的なネットワーク・オペレーティング・スタックを通して可用性、俊敏性、自動化、分析、およびセキュリティを提供します。
■IDCフロンティアについて
社名 :株式会社IDCフロンティア(英文社名:IDC Frontier Inc.)
所在地 :東京都千代田区内幸町二丁目1番6号 日比谷パークフロント18階
代表者 :代表取締役社長 鈴木 勝久
資本金 :1億円(ソフトバンク株式会社100%出資)
URL :https://www.idcf.jp/
■本件に関する問い合わせ先はこちら
ビー・ビー・バックボーン株式会社
TEL: 03-6889-1255
Email: SBMGRP-BBBSales@g.softbank.co.jp