お知らせ
sXGP
2018.03.23
【プレスリリース】IP-PBX – sXGP端末間接続試験の実施結果について
2018年3月23日
ビー・ビー・バックボーン株式会社
ビー・ビー・バックボーン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:宮川 潤一、以下「BBバックボーン」)は、1.9GHz帯を使用し、免許を要しない無線局として、TD-LTE方式に基づく新たな無線技術である「sXGP方式」について、XGPフォーラム(事務局:東京都千代田区、議長:前田 洋一)および会員各社による技術検証を2018年1月に実施し、良好な結果が得られましたのでお知らせします。
<参考>sXGP方式普及促進の取組みについて
https://www.bbbackbone.co.jp/company/index_pr.html
技術検証は、2017年3月31日の総務省情報通信審議会における一部答申および同年10月1日の改正省令等の施行を受け、XGPフォーラムにおいて技術検証手順が策定され、同手順に基づき、XGPフォーラムとHATS推進会議(事務局:一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、議長:齊藤 忠夫 東京大学名誉教授)による共催、ならびに当社協賛のもと試験を実施したものです。
技術検証の概要と結果は以下のとおりです。
1.試験実施期間
2018年1月15日(月)~1月25日(木)
2.参加企業(順不同)
NECプラットフォームズ株式会社
沖電気工業株式会社
パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
株式会社日立情報通信エンジニアリング
富士通株式会社
3.試験実施場所
BBバックボーン 検証センター
4.実施体制
XGPフォーラム内TWG-AdHoc 22 SWG for sXGP-AdHoc TG for interconnectivityにおいて、参加企業を募り試験を実施した。
5.試験方法
「IP-PBX – sXGP端末間接続試験実施要領(2017年12月6日、XGPフォーラム制定)」、および同要領に基づく「sXGPプロトコル仕様端末接続のためのPBXテレコムサーバ相互接続試験実施要領(HATS-P-104-V1.0)」に従い、全参加PBXとsXGP方式システム間での接続試験を実施した。
<システム構成概要>
※1 PBX : Private Branch eXchange 構内交換機
※2 IMS : IP Multimedia Subsystem パケット通信を利用した携帯電話のマルチメディアサービス
※3 EPC : Evolved Packet Core 高速通信規格「LTE」のアクセス網を収容するコアネットワーク
※4 AP : Access Point ネットワークに接続する無線機(sXGP親機)
※5 UE : User Equipment モバイル端末(sXGP子機)
6.試験結果
以下のとおり、5社5機種のIP-PBXで7項目(一部オプション項目含む)の試験を行い、5社全て合格した。
<参加機器>
機器メーカ | 製品名 |
日本電気株式会社(NEC) | UNIVERGE SV9500 |
沖電気工業株式会社(OKI) | DISCOVERY neo |
パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社(PSSJ) | IP OFFICE |
株式会社日立情報通信エンジニアリング | NETTOWER MX-01 |
富士通株式会社 | LEGEND-V S100 |
sXGP端末: ZTE Corporation製 「BLADE V8Q」
<試験結果>
機器メーカ | 内線発着 | 外線発着 | 転送 | ||||
接続 | 発番号表示 | 準正常 ※7 | 接続 | 発番号表示 | 準正常 ※7 | ||
NEC | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
OKI | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
PSSJ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
日立情報通信 エンジニアリング |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
富士通 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※6:sXGP端末には各社IP-PBXとの間で動作するスマホアプリを用いて試験実施
※7:準正常:途中放棄、着端末ビジー(話中)、欠番
7.今後の予定
本接続試験は2018年度も継続して実施する予定であり、利用者にとって利便性の高い製品の供給を目指していくこととする。
■XGPフォーラムについて
XGP(eXtended Global Platform)フォーラムは、PHSの発展、普及を目的とした組織であったPHSMoUグループを2009年に発展的に改組した業界団体で、PHSの持つセル設計フリーの仕組みや高い周波数利用効率などの長所を取り入れると共に TD-LTEとも互換性のあるブロードバンド・ワイヤレスシステムの標準化及び普及などを推進してきました。また、近年は1.9GHz帯の「デジタルコードレス電話の無線局」にLTE方式を利用した新たな無線システム(sXGP方式)を導入する活動に積極的に取り組んでいます。
■HATS推進会議について
高度通信システム相互接続(HATS)推進会議は、通信機器の相互接続性を確認することを目的として1988年に当時の郵政省により設立されました。これまでの間にPBX、TV会議システム、光アクセス装置、FAX等2016年度末までに1,539機種の確認をしています。IP-PBX – sXGP端末間接続試験についても共催として試験を取扱い、合格した社のうちHATSにも参加している社に対して「合格証」を発行します。
■BBバックボーンについて
同社は、2002年2月に光ファイバ調達や敷設を主な事業として設立されました。本取組みにおきましては、携帯電話事業者を始めとする各移動体電気通信事業者との相互接続や卸役務提供を受けての再販など所要の機能提供を図ることとし、またsXGP方式の普及促進において電気通信事業者の立場から積極的な取り組みを行ってまいります。
本件問合せ先:〒105-7304 東京都港区東新橋一丁目9番1号 東京汐留ビルディング
ビー・ビー・バックボーン株式会社 sXGP普及促進事務局
E-Mail: sXGP_secretariat@g.bbbackbone.co.jp
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