お知らせ
sXGP
2019.02.14
【プレスリリース】IP-PBX/ビジネスホン– sXGP端末間接続試験の実施結果について
2019年2月14日
ビー・ビー・バックボーン株式会社
ビー・ビー・バックボーン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:宮川 潤一、以下「BBバックボーン」)は、1.9GHz帯を使用し、免許を要しない無線局としてTD-LTE方式に基づく新たな無線技術である「sXGP方式」について、XGPフォーラム(事務局:東京都千代田区、議長:前田 洋一)および会員各社による技術検証を2018年11~12月に実施し、良好な結果が得られましたのでお知らせします。
<参考>IP-PBX – sXGP端末間接続試験の実施結果について
https://www.bbbackbone.co.jp/info/index_pr2.html
今回の技術検証は、2018年1月に実施した前回の検証結果を受けて、XGPフォーラムにおいて新たな試験実施要領が策定され、その実施要領に基づき、XGPフォーラムと高度通信システム相互接続(HATS)推進会議(事務局:一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、議長:齊藤 忠夫 東京大学名誉教授)による共催、ならびにBBバックボーンの協賛の下で試験を実施したものです。
技術検証の実施概要と結果は、下記の通りです。
1.試験実施期間
2018年11月26日(月)~12月14日(金)
2.参加企業(順不同)
岩崎通信機株式会社
NECプラットフォームズ株式会社
沖電気工業株式会社
株式会社ナカヨ
パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
株式会社日立情報通信エンジニアリング
富士通株式会社
3.試験実施場所
BBバックボーン 検証センター
4.実施体制
XGPフォーラム内TWG-AdHoc 22 SWG for sXGP-AdHoc TG for interconnectivityにおいて、参加企業を募って試験を実施しました。
5.試験方法
「IP-PBX – sXGP端末間接続試験実施要領(2018年9月26日、XGPフォーラムにて第2版制定)」および、その要領に基づく「sXGPプロトコル仕様端末接続のためのPBXテレコムサーバ相互接続試験実施要領(HATS-P-104-V2.0)」に従い、全参加PBX(6.試験結果の参加機器を参照)とsXGP方式システム間での接続試験を実施しました。
<システム構成概要>
6.試験結果
以下の通り7社7機種のIP-PBXなどで6項目(一部オプション項目を含む)の試験を行い、7社全て合格しました。
<参加機器>
機器メーカ | 製品名 |
岩崎通信機株式会社 | Frespec |
日本電気株式会社(NEC) | UNIVERGE SV9500 |
沖電気工業株式会社(OKI) | DISCOVERY neo |
株式会社ナカヨ | NYC-Si |
パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社(PSSJ) | IP OFFICE |
株式会社日立情報通信エンジニアリング | NETTOWER MX-01 |
富士通株式会社 | LEGEND-V S100 |
<試験結果>
機器メーカ | 端末移動 | 疑似故障時の準正常処理 ※2 | ||||
ハンドオーバ ※1 | 圏外移動 ※2 | 圏内復帰 ※2 | AP | EPC | IP-PBX | |
岩崎通信機 ※3 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
NEC | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
OKI | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ナカヨ ※3 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
PSSJ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
日立情報通信 エンジニアリング |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
富士通 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※1:sXGP端末が異なるAP間を移動する際のハンドオーバ通話継続可否
※2:準正常:AP障害、EPC/PBXリセットによる端末開放等の確認
※3:今回実験に加わった岩崎通信機株式会社と株式会社ナカヨにおいては、2018年1月と同内容の試験も併せて実施し、前回試験分についても合格を確認
7.今後の予定
この接続試験は2019年度も継続して実施する予定で、利用者にとって利便性の高い製品の供給を目指していきます。
■XGPフォーラムについて
XGP(eXtended Global Platform)フォーラムは、PHSの発展、普及を目的とした組織であったPHSMoUグループを2009年に発展的に改組した業界団体で、PHSの持つセル設計フリーの仕組みや高い周波数利用効率などの長所を取り入れると共に TD-LTEとも互換性のあるブロードバンド・ワイヤレスシステムの標準化及び普及などを推進してきました。また、近年は1.9GHz帯の「デジタルコードレス電話の無線局」にLTE方式を利用した新たな無線システム(sXGP方式)を導入する活動に積極的に取り組んでいます。
■HATS推進会議について
高度通信システム相互接続(HATS)推進会議は、通信機器の相互接続性を確認することを目的として1988年に当時の郵政省により設立されました。これまでの間にPBX、TV会議システム、光アクセス装置、FAX等2017年度末までに1,559機種の確認をしています。IP-PBX – sXGP端末間接続試験についても共催として試験を取扱い、合格した社のうちHATSにも参加している社に対して「合格証」を発行します。
■BBバックボーンについて
BBバックボーンは、2002年2月に光ファイバーの調達や敷設を主な事業として設立されました。この取り組みにおいては、移動体通信事業者をはじめとする各電気通信事業者との相互接続や卸役務提供を受けての再販など、所要の機能提供を図ることとし、またsXGP方式の普及促進において電気通信事業者の立場から積極的な取り組みを行っていきます。
本件に関する問い合わせ先:東京都港区東新橋1-9-1 東京汐留ビルディング
ビー・ビー・バックボーン株式会社 sXGP普及促進事務局
E-mail: sXGP_secretariat@g.bbbackbone.co.jp
- このプレスリリースに記載されている内容、問い合わせ先、その他の情報は、発表時点の情報です。その後予告なしに変わる場合があります。また、プレスリリースにおける計画、目標などはさまざまなリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。
- XGPフォーラムが制定した試験実施要領は、会員限定の開示情報です。
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